こんにちは、カラッと暮らしの案内人です。
靴を脱いだあと、こもった臭いが気になる。そんなとき、消臭スプレーを使う方もいると思います。香りが心地よい日もあれば、香りを足さずに靴の中をすっきりさせたい日もありますよね。
では、お菓子や薬など、さまざまな商品の袋で見かけるシリカゲルは、靴の臭いに何ができるのでしょう。ここで登場するのが、山仁薬品の広報キャラクター「シリカゲル番長」です。決めぜりふは「シケてんじゃねえよ。」。乾燥剤の話を、ちょっと勢いのある実験で見せてくれます。記事の最後で番長の実験を見る
私が「湿気を取るだけの粒」と思っていた見方を変えたのも、番長の少し不思議な動画でした。最後にこのページ内で再生できるので、まずは何が起きたかを一緒にたどってみてください。
臭いのある液をかけた紙が、白く戻った

番長が使うのは、アンモニア液にフェノールフタレイン溶液を加えて、赤みを帯びたピンク色になった液です。紙に吹きかけ、シリカゲルに埋めて取り出すと、赤い色はほとんど見えなくなっています。臭いを確かめた番長も、アンモニア臭が気にならなくなった様子です。
私もテレビ取材の際に同じ実験を見ました。色の変化にも驚きましたが、臭いまで気にならなくなったと感じられたことが印象に残っています。そこで浮かんだのが、「赤い色素はどこへ行ったの? アンモニアや水分と一緒に、シリカゲルが吸ったの?」という疑問でした。
赤い色素は、どこへ行った?

赤い色は、フェノールフタレインがアンモニア液のアルカリ性に反応して現れたものです。フェノールフタレインは水そのものではなく、色の変化を知らせる成分。アルカリ性が弱まると無色に戻るので、赤い色が見えなくなっても、色素そのものが消えたとは限りません。 フェノールフタレインの色の変化
紙の上のアンモニアが減れば、赤い反応は弱まります。アンモニアには空気中へ揮発する性質もあるため、色の変化だけでは、シリカゲルがどれだけ取り込んだかは分かりません。ただ、実演では取り出した紙の臭いも気にならなくなったと感じました。では、シリカゲルを使った製品ではアンモニアが減るのでしょうか。
臭いについては、別の試験でも確かめている

カラッと+が掲載する別の試験では、カラッとヒーローと同じ仕様の試験品を、アンモニアを含む気体と一緒に密閉バッグへ入れて測定しました。初めに100ppmだったアンモニア濃度は2時間後に0.2ppm未満へ。試験品を入れないバッグは85.7ppmでした。試験条件と報告書
紙を使った実演と同じ条件ではありませんが、シリカゲルを使った製品がアンモニアを減らしたことを数値でも確認した試験です。動画を見て感じた驚きに、もう一つの手がかりが加わりました。
靴の臭いなら、まず何から始める?

番長の動画で確かめたのはアンモニアの臭いです。でも、ふだん履く靴の臭いには、汗の成分を皮膚の細菌が分解してできるイソ吉草酸なども関わります。アンモニア実験の結果だけで、どの靴の臭いも同じように変わるとは言えません。足のにおいに関する研究
そこで私は、臭いが気になったら、まず靴の中を見てみたいと思います。履き口を開けて風を通し、中敷きが湿っていれば、外せる素材か確かめて乾かす。汚れもあれば、靴の手入れ表示に沿って洗う。靴の状態を見てから、必要なケアを選ぶという順番です。
毎日続けるなら、靴に入れて乾かす方法も

風を通しても湿気や臭いが気になる靴には、靴用の吸湿・消臭用品を使う方法もあります。写真のカラッとヒーローは、吸湿用と消臭用のシリカゲルを組み合わせたスティックです。左右の靴に一本ずつ入れ、吸湿力が落ちたと感じたら天日干しして繰り返し使えます。
私は、シリカゲルをお菓子や薬の袋に入っている品質保持のためのものだと思っていました。番長の動画で浮かんだ「色まで消えたのはなぜ?」という疑問を追ううちに、靴の中の湿気と臭いを一緒に考えるきっかけをもらった気がします。
番長の実験、結果を予想してから再生!
ここで番長の出番です。アンモニアとフェノールフタレインを混ぜた赤い液を紙に吹きかけ、シリカゲルへ。取り出す前に、紙の色と臭いがどうなっているか予想してみてください。 番長の反応も見どころです。再生ボタンを押すと、このページ内で動画を見られます。
